士気と厭戦 2013 4 7

2013年4月5日の時事通信社には、このようなニュースがありました。

米軍出動、3分の1が反対 対北朝鮮、韓国防衛で 世論調査

【ワシントン時事】4日公表の米ギャラップ社の世論調査結果によると、
北朝鮮が韓国を攻撃した際、
米軍を韓国防衛のために出動させることに反対する人が34%に上った。
 米韓両国は、1953年調印の相互防衛条約を軸に同盟関係を構築し、
韓国内には、米軍が駐留しているが、
実際の戦力投入に対しては、
ためらう世論が一定程度広がっていることを浮き彫りにした。
(以上、引用)
 私は、3月17日に、
「アメリカの厭戦気分」と題して、
「アメリカ軍の士気は高いが、
アメリカ社会の士気は低いと言えるでしょう」と書きました。
 その理由として、
「8年も続いたイラク戦争、
アフガニスタン戦争に至っては、
10年以上経った今でも続いています。
 この二つの戦争が、
アメリカ社会に深刻な影響を与えています。
つまり、厭戦気分が広がっているのです」と指摘しました。
 結局、何が言いたいのかというと、
日本は、「自分の国は自分で守る」という体制にすべきです。
 世界水準で、日本の国力を考えれば、
日本は、経済規模で世界第3位、そして世界最大の債権大国です。
 このような「超大国」が、
安全保障をアメリカに依存していること自体が、大きな間違いです。
 世界の常識で考えれば、
日本の場合は、自分の国は自分で守るべきであり、
アメリカは、貧しくて軍隊を持つことができない中小国を守るべきです。
 日本の政治家たちは、
「日米同盟の堅持」と言いますが、
この中身が間違っていると思います。
 「アメリカは日本を守るが、日本はアメリカを守らない」
これが、「同盟」と言えるのでしょうか。
 日米安全保障条約という「美しい名称」がついていますが、
本当は、「保護条約」でしょう。
 もちろん、敗戦直後で、
日本の国土が、焼け野原の状態の時は、
アメリカは、日本を保護する必要がありましたが、
今や、日本は、経済規模で世界第3位、
そして世界最大の債権大国という「超大国」になってしまいました。
 はたして、このような国家をアメリカは守るべきなのか。
世界の常識で考えてみてください。
 日本の政治家も、日本国民も、
頭の中は、いまだに敗戦直後のままです。
 日本は、戦後復興が終わった時点で、
イギリスやフランスを手本としながら、「普通の国」になるべきでした。

アメリカの厭戦気分 2013 3 17
 アメリカ軍の士気は高いが、
アメリカ社会の士気は低いと言えるでしょう。
 8年も続いたイラク戦争、
アフガニスタン戦争に至っては、
10年以上経った今でも続いています。
 この二つの戦争が、
アメリカ社会に深刻な影響を与えています。
つまり、厭戦気分が広がっているのです。
 戦争による死者は、
公式発表よりも、かなり多いと言えます。
統計は、定義の仕方によって、数字が大きく変わります。
 知人や友人、親戚、
あるいは近所で、戦死者の話を聞けば、
誰だって、厭戦気分になるでしょう。
 イラク戦争では、州兵まで動員されたのです。
陸軍兵士ならば、最前線の戦場も覚悟していたでしょうが、
州兵は、まさかイラクという戦場に派遣されるとは思っていなかったでしょう。
 ウィキペディアによれば、
州兵の不在が、結果として、
アメリカ国内での災害の発生・拡大に深く影響を与えることも、
2005年のハリケーン・カトリーナによって明らかとなったとあります。
 二つの戦争が、アメリカ社会に与えた傷は大きく、
いまだに、その傷は癒えないと言えるでしょう。
 最近、日本では、日米同盟の強化ということが聞かれますが、
これは、アメリカの軍事力を当てにしているということでしょう。
 しかし、アメリカ社会は深く傷ついているのです。
それでも、日本は、アメリカを頼りにするのですか。
 自分の国は自分で守るのが、世界の常識です。
ましてや、日本は、世界第3位の経済大国です。
その上、世界最大の債権大国です。
このような超大国が、安全保障をアメリカに依存するのは、異常です。
日本の常識は、世界の非常識と言えるでしょう。


































































































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